ビブリオフィリアの愉快な冒険

私とこの本との物語、本の感想、etc.

「か」 風にのってきたメアリー・ポピンズ

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風にのってきたメアリー・ポピンズ P.L.トラヴァース著 岩波書店


さて、小学校5,6年って、特別な時期なんでしょうかね。

風にのってきたメアリー・ポピンズは、

父が与えてくれた本の中でも、最も好きな本のひとつでした。

 

本を贈られた時の喜び。

たしか、クリスマスでした。

しかも、こんなに分厚い本。

もう、本当に嬉しかったのを覚えています。

 

それでもって、私のイギリスへの愛は、この、

メアリー・ポピンズによって作られたと言っても過言ではありません。

ホームズに出会ったのは、もっと後の事ですし・・・

あ、ナルニア国物語もありました。

これについては、「な」の項で語ります。

 

私には、叔母さんがいて大阪に住んでいたのですが、

この叔母さんが時々、東京に来てくれて、

メアリー・ポピンズのように、

私と妹と双子の弟達を面倒見てくれたのでした。

 

そうしたら、トラヴァースも叔母さんが、居たそうですね。

トラヴァースの幼いころはオーストラリアに住んでいて、

このちょっと怖い親戚の叔母さんがやってきて、

面倒を見てくれたと。

 

私と妹と双子の弟二人。なんか、構成もちょっと似ている。

長女でしっかり者のジェイン。

わがままで、いたずら好きのマイケル。

双子の赤ちゃんのジョンとバーバラ。

 

そして、メアリー・ポピンズの魔法は、

本当に本当に、素敵でした。

好きな話は、クリスマスの買い物のお話。

プレアデス星団の星の子、マイアが空から降りてきて、

メアリーとバンクスの子供たちと、

多分、ハロッズと思われるデパートで、お買い物を楽しむお話です。

 

それから、末永く幸せに。

みそかの夜に、色んな本を開いておくと、

そこから、主人公たちが出てきて、

みんなで、新年をお祝いします。

 

ああ、こんな風に、

本の中の人たちと話が出来たら、

どんなに良いでしょう・・・。

 

 

それから、星座や惑星たちの天空でのサーカスのお話。

大好き。太陽のキス!カッコイイ!

 

ブーム提督との、海の底の話。

ティディアム・ポンポン!

 

クランペットや、ジンジャーパン、

ミントの会話キャンディーや、

天井でのお茶。

 

 そんなもので、

私の幼少期はできています。