「ぷ」プロジェクト・ヘイル・メアリー
例のごとく、ネタバレありますので、
読んでない方は、シャットダウンしてくださいませ。
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現代にして書かれるべきSF。
ストーリーテリングの素晴らしさはいう事ありませんが、
一番に思うことは、基本的人権を踏みにじる、未来を見据える独裁者の判断を、胸が潰れる思いで、読んでおりました。やっぱり、許せない。そこに私は強い引っ掛かりを感じます。
究極の選択に立たせられたら、考えは変わるかもしれませんが・・・。
ストラッドがグレースにした事を思うと体が震えるほどの怒りを感じます。
(特に、最近の日本の政治なんかを考えるとね)
だから、グレースは帰らなかったんだ。
ロッキーといる方が、心のやすらぎがあったのではないかしら。
アストロファージは、covid-19を思い出しますし、ロッキーとの事は、多様性の世界線ですよね。
そんなこんなは、おいておいて、一級のエンターテインメントSFである事は、間違いありません。
「さ」三体
三体を読んで。
ネタバレありますので、読んでない方は、シャットダウンしてくださいな。
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読み始めたのだけど、何というか、暗い世相を反映しているというか・・・。
三体世界のVRは面白かったし、葉文潔がそうなるのも、分かるのですが。
本物の三体世界からの通信文は、興ざめで。その内容で、もうちょっと、異世界人の考えた風にできなかったんだろうか・・・。いや、それも、次作への布石なんだという話ですが。汪淼が、あんなに、凄いことして、ジャッジメント・デイから、取り出したハードディスクが、あんなんなんて、なんだか狐に化かされた気分です。大史は、良き、良き虫なり。
「オ」オリジン

「オリジン」ダン・ブラウン著 角川文庫
(ネタバレありますので、注意してください。)
やっと、読み終わりました。
こんなに時間がかかったのは、
やはり、私が、クリスチャンだからでしょうか。
普段、あんまり、信仰を試される事がないだけに、
ちょっと、疲れました。
ウィンストンの策略というのは、どこまでだったのでしょうね。
私が読んだ感じでは、
カーシュの映像も、最後にウィンストンによって、上書きされていた。
って思えますが・・・。
カーシュの映像を初めに見たのは、三人の宗教家で、
バルデスビーノによれば、全世界に公開されたものと、結末が違うそうです。
カーシュの悪意か、それとも、そこから、バージョン・アップしたのかは、
分かりませんが、
レイテスト・イッシューは、AIと人間のミックスしたEND(まだ先はあるのでしょうが。)
AIの提示した未来。
最初の映像を見た三人は、死んでしまいましたので、
死人に口なし。どういう内容だったかは、闇の中でございます。
「び」ビブリア古書堂の事件手帖~扉子と不思議な客人たち~

このシリーズは、ずっと追いかけて読んでいたのだけど、
2年前に出たこの最新刊だけは、
買いそびれていて、今回、今年の災禍のせいで、
読むことが出来ました。
このシリーズの、シェイクスピアの話と、太宰の話が好きです。
古本の入札の所とか、楽しくて。
やっぱり、本好きだと、そういうの、楽しめますよね。
今回の話は、雪の断章の話と、内田百問の話が良かったな。
あ、からたちの花も良かった。北原白秋好きだし。
案外、複雑な人間関係や、重い話を、
割と軽々と書いている、この著者は、凄い人ではないのかな。
本当に本好きなんだろうなぁ~と。
こういう人に買われた本は、幸せだと思う。
ワタシなんて、18年前に引っ越して、まだ、開けていない
段ボール箱が、いくつあるやら・・・。
引っ越しの時に、引っ越し屋に見積もられた段ボールの数が、
本のおかげで、50箱足りなかったんよ。
見積もりの人も、ちょっとぬるかったわね。
(ちなみに、重量もね)
そして、所有しているのにもかかわらず、すっかり忘れて、
BOOK OFF で買ってくるヤツもヤツだ。
もう、諦めていただきたい。
このコロナ禍で、本の購入に拍車がかかっているし。
もちろん、kindleで買えるものは買ってるけど、
実際の紙の本に勝るものはないなぁ。
いづれ、美しい本を一冊くらいは、作りたいものだ。
薄くてもいいので。
「ぽ」 ポーの一族と萩尾望都の世界

買ってしまいましたよ、久しぶりに開店した本屋に行ったら、置いてあって。
今日、持って帰るのは、これしかないって。
小鳥の巣の見開き扉なんて・・・この鳥の力強いペンタッチ、この構図、配置、
本当に好きだった。もちろん、今も、本当に好き。
付録のノートのアンテ・・・すっごく可愛い。鉛筆の柔らかいぼかしと、あの目の感じ、本当にイイ。
見ているとね、昔に戻れるんです。
不思議ね。
そうそう、この本は、望都先生のデビュー50周年記念ですが、
デビュー30周年記念のCD-rom
なんてのもあって、
これこれ。

いや~これは、清水の舞台から飛び降りたなぁ~だって、当時、
12800円したんだものね。
でもでも、良いの。好きだから。
先生、5月12日がお誕生日でしたね。
いつまでも、お元気で、
素敵なマンガを見せてくださいね。
「き」 聴くと聞こえる

谷川俊太郎さんの詩集です。
実は、先週から、小説を二冊買ってきて、どちらも、途中で止まったまま、
また、この詩集を買ってきたのでした。
何か、今、詩しか読めない。
谷川さんの詩は、昔から好きで、
「わらべうた」などは、講演会に行ってサインしてもらったのがあります。
実は、高校が同じなので、そう言ったら、
僕は夜間だったよと、さらりと。
この本は、音と沈黙についての詩が沢山載っていて、
本当に、嬉しい一冊です。
装丁も、美しいし。
武満徹さんへの愛がこもっている。
特に好きなのは、
「奏楽」という詩。
これは、素敵だったな。私たちは、風に鳴る笛なんだね。
言葉も、きらきらしていて、素敵。
後は、沈黙についての、文が・・・とても、響きました。
それから、
ちょうど真ん中くらいにある、
「なにもしたくない」
という詩ね。
そうなのだ。
今、そうなのだ。
でも、詩を読んでいるの。
