ビブリオフィリアの愉快な冒険

私とこの本との物語、本の感想、etc.

「お」 オセロー

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オセロー ウィリアム・シェイクスピア


シェイクスピア4大悲劇のひとつ、オセロー。

 

さて、シェイクスピア、来てしまいましたね。

私には、変な癖があって、

落ち込むと、シェイクスピアを読むっていうんですが。

 

ちなみに、今、好きなのは、

テンペスト」「ヘンリー五世」「ヴェニスの商人」です。

 

で、オセローですよね。

 

元ネタのお話があるそうですが、

(それは置いておいて)

シェイクスピアは、女にも男にも、イタリア人にもトルコ人にも、

インド人にも、

もちろん、英国人にも、

圧倒的に、情け容赦のない、乾いた描写をしてくださいます。

 

特に、この作品は、

女性に関しての、容赦なさがなぁ~。

デズデモナなんてね~、最初から最後まで、

結婚前にオセローに体を許した、緩い操の女ってのが、

つきまとってましてね。

ちゃんと、待って、父の許しを得て、

オセローと結婚したんだったら、イアーゴのつけいる隙はなかったのにねって。

(最後に、父ちゃん、悲しみのあまり、死んでるし。)

 

そういうのが見える。

しょせん、イタリア人、ヴェニス女とかね。

そんでもって、ムーア人のオセローは、

何というか、単なる、火の塊みたいな扱い。

 

だいたい、女の人を口説くのに、

友人や知人の助けを借りなきゃだめなのか?

だめなんだろな、当時の世界では。

でも、デズデモナをものにする、夜を

みんなが知っているって、どーゆーことよ。

口が軽すぎる。

そういう小細工をしなければ、落とせないなら、

やめときなさい、そんな恋は。

 

まあ、それでは、物語りが始まらないし、終わらない。

 

どの国においても、恋とは、我慢というのと相反するもの。

反対されれば、燃え上がるもの。

 

そして、嫉妬も、

顔をそむければそむけるほど、心に刺さるもの。

 

もう、みんな、

瞑想せい!