ビブリオフィリアの愉快な冒険

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「う」 美しの神の伝え

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美しの神の伝え 萩尾望都著 河出文庫


さてはて、萩尾望都先生の、SF小説でございます。

 

文章も書いてらっしゃるのは、知っていましたけど、

いやぁ、小説もめちゃ上手い。

でも、絵も描けるのなら、

この美しい小説を漫画で見てみたい、という邪魔な欲求が

出てしまうのは、避けられませんね。

だって、萩尾先生なんだもの。

 

この人の、エッセイも、イラストも、小説も漫画も、

本当に大好き。

 

小学校4年か5年の頃、友人に「ポーの一族」を借りて以来のファンです。

っていうか、その何年か前に、親に黙ってこっそり買った、少女コミック

ばりばり、乙女だったので、「カプリの真珠」という少女漫画的王道な作品を

目当てに買ったのですが、その時に、載っていたのが、萩尾先生の

短編作品で「すてきな魔法」だったのでした。

それか、「爆発会社」が、一番最初の萩尾作品だったと思います。

 

うちは、マンガ御法度の家でしたので、

自分で買った、雑誌も、見られないように、

読んだら、外に隠してました。

 

友人に借りた「ポーの一族」は、学校で見せてもらうだけでしたけど、

本当に、夢のような世界で・・・

もう、メリーベルばっかり、真似して何枚、えんぴつで描いたことやら。

本当に好きだったな~。

ものすごく影響をうけたんですが、

それはのちになって、分かることでした。

その当時は、夢中で読んでいた、そんな記憶です。

トーマの心臓」も、その子に貸してもらいました。

 

「11人いる!」は雑誌掲載時、本屋で立ち読み、のちに単行本になって

買いました。

でも、すっごい好きだった。

その後、少年漫画を読むようになって、

百億の夜と千億の昼も、読み、

銀の三角(名作や~)AーA'ころまで、

ずっと、リアルタイムで読んでました。

 

バレエ・シリーズも好きだし、

色々と読みますが、

やっぱり、

ポーの一族」が一番と、なるのは、

記憶と結びついているからでしょうね。

 

(なんだか、美しの神の伝え、の事に

あんまり触れてなかったな・・・)